シンセサイザーキーボードに相応しい音色


シンセサイザー、キーボード、
あらゆる音色を出すことが出来る現代音楽の要の電子楽器。
楽器としてだけに留まらず、MIDIコントローラーとして
データ入力にも使われちゃう代物。


楽器屋さんで売ってる”キーボード”を買ってくると
ありとあらゆる音が出ます。
ピアノ、エレピ、オルガン、ギター、ブラス、ストリングス、
ベース、ドラム、水のせせらぎ、様々なSE、果ては人の声まで。


じゃぁ何をすればよいのでしょう。
当然の疑問に最近一つの答えが出ました。
でもそれは大それた事ではなく、最もあたりまえの結論でした。
それは、


鍵盤楽器の為の鍵盤である


と言うこと。


管楽器、弦楽器、打楽器、あらゆる楽器はそれぞれ
その音色に対応する楽器構造を持ってる訳ですよね、
吐息を送り込むために笛(ラッパ?)状の形態を持ち、
弦を擦って鳴らす為に弓を持ち、
叩く事で発音から余韻までをコントロールする為にマレットを持つ。
つまり、各音色に専門の奏法がある訳です。
そして鍵盤楽器にも特有の奏法と利点がある訳です。
まぁ単純な結論ですが、ピアノ、エレピ、オルガン、チェンバロ
などの鍵盤構造を持つ音色を鳴らす時、
鍵盤楽器は最もその性能を発揮する訳ではなかろうかと。
と言う訳で僕は鍵盤屋。
生涯、「鍵盤楽器で鍵盤を弾く」事は辞めません!
日々鍵盤楽器の可能性を追って行きたいと、
改めて決意を固めた次第でございます。


まぁそんな事を思ったのも最近ウチの子(RD700SX→名前募集中!)で
色んな音を出して、例えばシタールの音を再現したり、
パッドやシンセリードでソレらしい事をしてみましたが
どうも本物のソレには敵わない。
どうやって近づけるかの試行錯誤中に、
鍵盤楽器の捉え方で演奏をしていたらダメなんだ」
ということに気付いたのがきっかけです。
と言うことで、楽器は生に限ります!
シンセでシミュレーションしたって限界があるんだー。
管弦楽器の仕事をとっちゃダメだー…


でも…大御所のアレンジ作品の中には、「キーボード的ストリングス」
「キーボード的ブラス」「シンセ/SFX」のうま〜〜い使い方があるんです。
実際の楽器じゃ在り得ないプレイが曲調にピッタリハマったシンセの使い方!
シミュレートとは全く違う新しい価値観、
もう全く別の新しい楽器として捉えてるんですね。


うーん、これも鍵盤楽器ならではの発想。
見習わなくちゃね、
日々精進!