ニッキアメ

tomotaka882005-09-27


とある不動産屋…そこはおじいちゃんの社長とおじいちゃんの事務一式担当の二人で成り立ってる。

アポが取れてる社長さんに『こんにちは〜』ってお邪魔した瞬間からどぁぁぁっ…て責めたてまくられ、挙句の果てには怒鳴ってらっしゃいました…。何かと誤解してたらしく、とにかく一言もまともに話聞いてくれなくて、全く会話が成り立たない。

終いには名詞投げられてもう一人の方に『こいつの話聞いとけ!!』って…。


 でも世の中ってうまく出来てて、その事務の方がとっても理解ある人で、俺の話全て聞いてくれて、あろう事か俺の代わりに社長さんに一生懸命説明してくれた。


ただ…延々と『よくわからん』『社長、ですから…』『わからん!!』ってな押し問答。その果てに(この間俺の言葉は《はい》《その通りです》のみ…)、さすがにこれ以上混乱させたら悪いと思い、疲れ果てて
『…わかる資料だけ置いてまた、改めます…』、と切り出したら…





               『おう、アメ舐めてけ』




指差した先にあるニッキアメの山。

その左脇の棚にあるお孫さんとのツーショットの写真立て


  …何故か涙が出そうだった…。


このギャンギャンなガンコジジイの屈託のない笑顔、何故か用意されているアメの山、そして孫が帰る時の決まり文句。
もともとおばあちゃんっ子なヒト科のちっちゃいピアニストに、なんともいえないこのギャップが時空を超えて作用した。


それはもちろん俺のためのモノではない、しかしその時の仕草、雰囲気、発音、その全てが強く心を打った。



                     救われた☆



 社長さんどうもありがとう…


     明日もこんな出会いがありますように…☆