こんちくしょうゆ

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

 高校生の時、学校の課題図書(3年間で100冊!!)で出会った運命とでも言うべき名作☆
ウチの高校はヘンな男子校だったけど、センスは超一流だったんだ♪尊敬する教諭の方々、心から感謝しています。そしてこのアホ高校で培った仲間達は、生涯の(障害の)友と呼ぶに相応しい素敵なおバカさん達です。な、○造、△谷。(悲しいことに音楽仲間でもあるのだが…)


 本題に戻ろう…。



この物語における最大の魅力は、『読後感』。それは例えるなら、大好きな人との電話で寝る前に交わす『おやすみ』の音色、至上の感動を味わったライブで会場を出た瞬間の夜空、なくした大切なモノに逢いに行く川沿いの風。
 
 読み終えて、本をパタンって閉じる一瞬で、すべての想いが甦る。


内容はね、『空飛ぶ馬』は、誰も死なない推理小説短編集。
落語家『円紫さん』とまだショートカットの『私』がパステルカラーの風景画のように淡く繊細で暖かく、それでいて時に過酷なまでに冷徹に真実を見出す。

読む者はみな、瞬く間にこの空気の虜になって、いつしか『円紫さん』と『私』になってしまう☆そして本の中のほんの微かな主人公になる。

この先は、みなさんが主人公になって物語を体感してください☆


これが成り立つのはなんと言っても北村薫の作品に共通する『女の子の仕草』が乙女なのがポイント。
とにかく乙女!!こんな文章書ける人はきっととても美しい女性に違いない!!当初『覆面作家』として活動していた北村薫。名を明かしても性別不明!!読者の心をくすぐるくすぐる!!!!





     ところが…



受賞式におられたのは…







                      おっちゃんでした…。
               大変失礼しました!!聡明でステキなオジサマですっ!!






    なんで俺、落ち作っちゃうんだろう…、助けて円紫さん…




とにかく、なんでこんな綺麗な表現が出てくるのか想像もつかないくらい素敵な一冊☆



是非、この秋 読んでみてo(^−^)o






 続編については…







みんなが読み終えた頃に…☆